れもんちゃん、
後ろをぼかすのってどうやるの?
しろくまくん、
うしろをぼかすのは意外と簡単だよ。
カメラ初心者さんに向けて書きます。
前の記事で、初心者さんが初めに理解すると良い知識を写真講座①で書きました。
その記事中のF値について詳しく解説していきます。
背景をぼかすにはどうするか?
F値を開放側にするというのが一つの答えです。
さて、F値って一体何でしょうか…。
F値とは?
カメラは、光をどれだけ取り込むかによって撮った画像の明るさが変わります。
穴が小さい→光の入る量は少なくなる(暗くなる)
さらにレンズの特徴として、
穴が小さい場合→ピントが合う範囲が広い
F値:実際の数値
(フィルムカメラの時代はレンズのリングに表示)
フィルムの時代のF値の数値はこれだけでした。
デジタルの今はもっと細かくなっています。
すべてを覚える必要はありません。
もしも覚えることができればマニュアル設定がしやすくなります。
F値:開放、絞りとは?
F値の数字を大きくする→ 絞る
と表現します。
穴の大きさで例えるとこの言葉の意味が捉えやすいかもしれません。
一つ数字をずらすことは1段開放(あるいは1段絞る)と言います。
(フィルム時代の1段ずつでしたが、デジタルでは1/3段ずつの設定ができます)
被写界深度
レンズには被写界深度というものがあります。
この言葉を聴いただけで、もう無理……ってなりますよね。
分かります。大丈夫です。
実は、この記事の冒頭のレンズの特徴で説明していました。
みなさんは、もう被写界深度について知っています。
被写界深度は、ピントが合っているように見える範囲のことです。
厳密にいうと、ピントが合っているのは1点のみで、
その周辺もくっきり見えているので周りもピントが合っているように見えます。
被写界深度の特徴
被写界深度が深い(ピント範囲が広い)→背景まではっきり写る
このように、ピントの合う範囲はF値によって決まります。
F値と被写界深度の関係
迷った場合
迷ったら とりあえずF5.6 で良いです。
背景をぼかす
背景がごちゃごちゃしている場合、
→背景をぼかすと伝えやすい
(F値を開放:小さめに)
参考画像は準備中ですが……。
F1.4 F2 F2.8 など
後ろがボケていると、自然と視線はピントの合っている方に行きます。
そうすると何に注目したのかを伝えることができます。
背景がぼけた写真ばかりでなく、
他の方法で伝える工夫もしていけるといいですね。
F値を絞った上で背景をどうするか考えるのも上達のポイントです。
もちろん、背景のボケた写真も素敵です。
いろんな設定ができる上で選んだ場合と、
それしかできないのでは雲泥の差があります。
背景もはっきりと撮る
(近くのものと、遠くのものにもピントを合わせたい)
→Fを絞る(F値を大きめに)
画像は準備中ですが……
F11 F16 F22など
F16や22以上は肉眼では違いが分かりません。
ピクセルレベルでは違いますが…。
F値を光の量で選択する
冒頭でも説明しましたが
F値の選択理由として、 もう一つは光の量です
光が足りない場合 →F値を開放(F値を小さめの数値に)
という選択もします。
まとめ
穴の大きさにより光の量が変わる。
光を沢山入れたい→F値を開放(数字を小さめ)
光を少なくしたい→F値を絞る(数字を大きめ)
被写界深度とはピントが合っているようにみえる範囲である。
ピントの合う範囲が狭いと背景をぼかせる。
ピントの合う範囲が広いと背景までピントを合わせられる。
*以上の2つの指標から目的に合わせてF値を決める*
となると……
背景はぼかしたいけど、光は少なくしたい。
背景はぼかしたくないけど、光は沢山入れたい。
となる時がありますね。
それには、シャッタースピードやISO感度など別の設定が関係してきます。
詳しくはこちら(シャッタースピードについて)の記事で説明していきます。
また、初心者さん向けに初めに理解しておくと便利な知識まとめました。
練習のしかたについては、こちら(自己練習方法①)も参考にしてください。
なるほど、
早速やってみるよ!
いろいろためしてみてね。
*一眼レフ初心者に向け、分かりやすく理解できるように自分の見解を書きました。ざっくり理解できることが目標なので細かいところはあえて省いています。お気づきの点があれば、お問い合わせホームからご連絡いただきますと幸いです。