【初心者さん向け写真講座②】
ホワイトバランス(色の調整)で
印象的に!
れもんちゃん
この間教えてくれた、明るさの調整だんだん慣れてきたよ。
センパチの法則もなんとなく分かってきた。
良かった。
ソロ活、楽しくなるといいね!
うん!!
で、ちょっと相談なんだけど…、
この間、夜にお家で撮ってみたんだよ。
なんか変で、どうしてかな…?
見た目と、カメラの画像と何か違ってて、
明るさの設定をいじっても、しっくりこないんだよね…。
夜ってことは、明かりをつけてるんだよね?
お家の照明って何使ってる?
ん?
ふつうのLEDだよ。
あれ?蛍光灯だったかな?
お部屋によって照明の色がちがうのかな?
そうかも!
そんな時に便利な機能があるよ。
ホワイトバランスって聞いたことある?
見た目の色合いに近づけるための設定だよ。
ほう…。
そういう機能があるんだね。
じゃあ今日は、
ホワイトバランス(色の調整)について解説するね。
今回のホワイトバランスは、
画面上の色合いを、見た目の色合いに合わせたい時に必要な知識です。
この知識を使うことで、
自分の意図するように色合いを変え、印象を変えることもできます。
知っておくと便利な知識なので、最後まで読んでみてください。
ホワイトバランス(色の調整)で
印象的に!
前回の【初心者さん向け写真講座①】基礎知識でマニュアル撮影は簡単に!で
自分で明るさを設定する方法とセンパチの法則について解説しました。
今回のもう一つの大事な基礎知識、
ホワイトバランス(色の調整)についての説明をしていきます。
とりあえず、この2つの知識があれば、
光と色を自分でコントロールした写真を撮れます。
「ホワイトバランス(WB)」ってなに?
から解説していきます。
ホワイトバランスは一言でいうと、色の調整です。
ホワイトバランスとは撮影条件による色の偏りを直し、
白いものを偏りのない白に再現する機能のことです。
例えば、
レストラン等の電球の下で撮った写真では白いものが黄色や赤い色に傾いてしまう。
それを本来の色(見た目の色)に戻す目的で、この機能が使われる。
しかし、表現として意図的に偏った色合いにすることもあります。
*特に理由がなければ、
基本的にオートか太陽マークのモードでOKです。
撮影した写真の色が合わない場合に、この知識を使って色を整えます。
ホワイトバランスのモード
・電球の部屋→電球モード、
・蛍光灯の部屋→蛍光灯モード、
・曇っている時→曇りモード、
・日陰の場所→日陰モード
…など
これらのモードを各シーンに合わせると、
日中に見る色合い(自然な色合い)に近くなります。
ここには、はっきりとした正解はありません。
自分が表現したいこと(目的)と、
画面にでてくる画像の色合い(結果)が合うようにすると良いです。
電球色を使っているレストランで電球モードを使用すると、
素敵な雰囲気がシラけて見えてしまうこともあります。
なので、あえて電球モードを使わないという選択肢も存在します。
使うか使わないかは、
自分が何をどのように表現したいのかで変わってきます。
上記のモードにしても見た目とは合わない時もあります。
実際の環境での色合いは場によって様々だからです。
例えば、電球色にしても実際の色合いや強さは各電球によっても、
その他の環境や、
光源からの距離によっても左右されます。
そんな時は、
「ケルビン温度(K)」をいじります。
それぞれの環境光の影響の強弱や、
照明の個体差で偏りがあるので、
その場や自分に合った設定にできます。
え!
ケルビン温度ってなに?
色なのに温度?
ケルビン温度って聞き慣れない言葉ですよね。
「ケルビン温度」とは?
これは覚えておくと良い知識です。
簡単に言うと、光の色をケルビン(K)という単位で示したものです。
人間は、電磁波の一部である光(可視光)を波長の違いで、色を感じています。
気温や物質の温度のことではありません。
ケルビン温度(K)
2000K ろうそくの火
2500K 朝焼けや夕焼け
3000K 白熱電球
4000K 白色蛍光灯
5000K 太陽光(昼白色)
6500K 曇りの空
7500K 晴天日陰
10000K 快晴の天空光
数値が低い(2500K)と朝焼けや夕焼けのような赤みの強い色となります。
ケルビン(K)の数値が上がると、赤→赤→黄色→白→青色へと変化します。
昼白光と呼ばれる(5000K前後)では、
太陽の直射光と青空の天空光のミックスされた光の色(白)となります。
太陽の光が届きにくい、曇天、雨天、日陰では青みの強い光となります。
K10,000では真っ青です。
あえて、青みがない環境下で、
表現として青や赤強めるための設定をして撮ることもあります。
このケルビン温度が「難しくて分からない」と感じたら、
ホワイトバランスは、
「オート」「太陽光」「電球」「蛍光灯」「曇り」「日陰モード」…etcにして
撮ることをおすすめします。
大事なことなので、もう一度いいますが…、
オートと太陽光モードで困ることは殆どありません。
私も、オートにしていることも多いです。
オートで撮って色が変な感じと思った場合に、
自分の最適な色合いに近づくための手段があるほうが便利です。
ちなみに…フィルム時代はホワイトバランスの変更は、
フィルムの変更を意味しました。
フィルム時代のホワイトバランスは、
こちらはコラムとして書く予定なので楽しみにしていてください。
デジタルになってからは、カメラの設定でサクサク変えられるので、
色々と設定をいじって楽しんでください。
まとめ
ホワイトバランスとは、
色を調整する機能のこと。
「オート」「太陽光」「電球」「蛍光灯」「曇り」「日陰モード」…etc
*オートや太陽光モードでなんとかなることが多い。*
ケルビン温度(K)とは、
光の色をケルビン(K)という単位で示したもの。
・低いと赤の色味が強くなる。
・昼白色は約5000Kである。(基本の白)
・高いと青の色味が強くなる。
なるほど…
どうやって練習しようかな…
自己練習の紹介もしていますので、
ぜひ、読んでみてください。
今回の色の調整についての自己練習は…
自主練方法②_ホワイトバランスをご確認ください。
前回の基礎知識①光の調節については…
自主練方法①光の調節をご確認ください。
カメラを買ったら一緒に買う必要のあるものもまとめました。
カメラ旅行に持っていくべきものもまとめてありますので、
参考にしてください。
では、また!